
公開/12月「森ゼミ」内容
R7年12月「森ゼミ」
参加されました計7名の別居親さんと古賀礼子弁護士、大変充実した学びの場になりました。
ありがとうございました。
また、皆様にはゼミの内容を以下のように公開します。
ご参考になれば幸いです。
また、「参加者の感想」も別記事で投稿しますがこちらも参考になると思います。
1.
「連れ去り」を社会周知に使えるドラマを3つ紹介。
ザ!連れ去り!なドラマよりさりげなく背景にある方が第三者は取っつきやすい。
海外テレビドラマ
『ハワイ5-0』
「ダニー」の苦悩はまさに別居親の苦悩だ。
共同親権の国でも同じ苦悩はある。
シーズン1エピソード3「島を守って」などたくさんのエピソード内に別居親男性の元妻との確執と娘への想いがわかる。
国内テレビドラマ
『きのう何食べた?』
第1話の最初に連れ去りが出てくる。
子どもと会えなくされるのは女性だ。
女性の代理人が主人公の弁護士(俳優は西島秀俊さん)で、彼が面会交流調停をしましょうと言う。
国内テレビドラマ
『渡る世間は鬼ばかり』
嫁いだ三人の娘たちに対する実父(岡倉の父)の接し方から実家のあり方を考えさせられる。
2.
最近のキミト「離婚裁判調査」でわかった大きな変化と言えるポジティブな2つの判例を示した。
場が沸いた。
一つ目の判例から「子どもの連れ去りを不法行為」だと民事で認めてもらい不貞のように「信義則に反する」に、そして刑事の起訴に繋げたい。
「連れ去りはいけない」を「社会規範」にしたい。
二つ目の判例から、4/1施行後を意識し、特に離婚済みの人の「親権者変更」での狙いどころを私なりの見解だが、示した。
この見解に参加者は納得感があったようだ。
真剣さが伝わってきた。
書き取る人が多かった。
3.
キミトが考える監護者指定の判断基準
例えば「子どもの緊急医療にどれだけ正確な情報を冷静に提供したりできるか」という「命」を第一基準に考えている。
昨日は具体的に示した。
質問もした。
参加者は、非常に集中して聞いていた。
よい緊張感があった。
学びと成長の場、「森ゼミ」
子どもの利益になる親に別居親がなっていくことが大事だ。
4.
要所要所で、私が離婚裁判の傍聴で実際に見聞きした本人尋問のエピソードをいくつか示し、裁判官がどのような夫婦を見ているかを教えた。
別居親は自分たちだけの情報だけで視野が狭くなりがちで裁判官が見ているあらゆる夫婦のリアルを知らない。
裁判官の視点を知ることでどういった立証と主張が有効なのかを感じ取ってもらった。
5.
古賀弁護士が、途中参加され、弁護士会の変化を聞かせてくれた。
ポジティブだった。
そして参加者からの質問に答えるなかで弁護士の課題の指摘もあった。
単なる問題定義ではなくそれらを聞いた私たちが「こうであったらいいのに」と具体的に解決案が少しだが出たのがよかった。
夫婦関係がねじれたときの「別居」は必要だと「別居」の意義の確認と、ではどのように「別居」開始をするのが家族皆にダメージがないかを考えた。
「婚姻費用の発生起点が別居」(←東京家裁の離婚裁判を傍聴していると裁判官は皆そうです)が「無断別居」の要因になってもいるだろう、との考察も出た。
古賀弁護士
「共同親権になれば子どもの権利や親の権利など人権について常に考える国になるってことよね!」
この総括が私には印象的だった。

