「家裁のデタラメ」~はじめに~

特定非営利活動法人アートで社会問題を解決する会キミト

2023/07/17 16:32

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2022年夏に「子ども連れ去り」というとんでもない事件が日本で日々発生している事実を知ってから私が1年掛けて取り組んだ成果についてがわかるかと思います。

今、国会議員や地方議員に陳情するための資料「家裁のデタラメ」(政治家配布用)を準備中ですが、資料の「はじめに」に寄せたものです。

長いのですがお読み頂けると幸いです。

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「家裁のデタラメ」(政治家配布用)

~はじめに~


特定非営利活動法人アートで社会問題を解決する会キミトの代表の森めぐみです。
2022年夏に共同親権を求める別居親の方たちをTwitterで知り、なんの相談もなく配偶者に子どもを連れ去られ悲痛な叫びをあげている父母が日本にこんなにいることに本当に驚きました。

子どもと会えなくなるその実態を知りたく、私はすぐに彼らに取材依頼をしました。
Twitterで募るとあっという間に20人の申し出があり、電話や対面で少なくても45分、長いと3時間の時間を掛けて話を聞きました。100人の話を聞き終えるまでに半年かかりましたが、日本の「子ども連れ去り事情」をよく理解することができました。

話を聞いていて深刻だと思ったのは、子どもを連れ去られた父母たちが様々な場面で人権侵害と言える扱いを受けていたことでした。別居中、つまり婚姻中の親権があるにも関わらず、子どもの学校の行事参加を学校から拒絶されたり(子どもを連れ去った方の親がイヤがっているという理由で)または、やってもいないDVや児童虐待を警察や行政窓口に配偶者が相談していたためにこちらの言い分も聞かれないまま「DVの加害者」扱いをされ子どもの居場所を教えてもらえないなどという様々な信じられない扱いを受けていました。

子どもを連れ去られた父母はみんな自殺を真剣に考えたことがありました。なかには、遺書を5通は書いたことがある人もいたくらいです。
※独自調査をした結果96%(115/120人)が「自殺を考えたことがある」と回答

この悲惨な現実をなんとかしたく、私は彼らが社会がもたらした被害者であることを世の中に知らしめることができるよう特定非営利活動法人を設立し、子どもと会えなくなった父母や孫と会えなくなった祖父母と、LINEグループで200人Twitterで300人ほど計500人の当事者と繋がりながら、「子ども連れ去り」が容易な日本の現状を訴え、こうなるのも日本が「単独親権」を維持し続ける結果であると「単独親権の欠陥」を示し諸外国のように「共同親権にしよう!」と国会議員、地方議員に伝える活動をしています。

さて、子どもと親を会えないようにしている大きな弊害は何だと思われますか?
驚くかもしれませんが、それは「家庭裁判所」です。
人によっては「子どもに会いたければ家庭裁判所に面会交流調停を申し立てたら?」と言う方がいます。
しかし、この家裁の面会交流調停は実際は「親子が面会も交流もできない調停」だとは知られていません。

家裁は傍聴ができないブラックボックスです。ですから「家裁のデタラメ」を私たちは知りません。実際、私もこんなにデタラメとは知りませんでした。

今、法務省は2年以上の議論を重ねやっと「共同親権導入」に前向きになりました。しかし、子どもを相手親に会わせたくない親が家裁に調停を申し立てたらもう親子は会えなくなります。

諸外国は30年以上前から「共同親権」に法制度を改正し、国民が「夫妻がイヤでも子どもにとっては大事なパパママ」と子どもの親として父母双方が互いを尊重できるよう意識改革を成し遂げました。
日本も「共同親権」にしっかり切り替え、夫婦が不仲になっても子どもを間に挟んでいがみ合い意見調整もできないような幼稚な大人からは脱するよう支援すべきです。そうでないと子どもたちがかわいそうです。

日本がしっかり「共同親権」になるには「家裁のデタラメ」をなんとかしなければ日本の子どもたちは実親の育みが得られないまま不安定な気持ちで生きていきます。

3組に1組の夫婦が離婚する今、年間発生数で18万人の子どもたちが親の離婚を経験しそのうち7割の12万人が片方の親と会えなくなります。10年間で120万人の子どもたちが親に会えなくなる不幸な国から子どもが安心して生きれる国にしていきたいです。

この「家裁のデタラメ」を読むと日本がどれだけ親子を引き離すシステムになっているかがわかると思います。
いつも活動をともにする子どもそして孫と引き離された父母と祖父母から得た実際にあった「家裁のデタラメ」エピソードを読んでいただき、事実に基づきながら日本をもっとよくする国政をしていただきたく切に祈る次第です。

 

2023年7月
特定非営利活動法人アートで社会問題を解決する会キミト
代表 森めぐみ

104-0061
東京都中央区銀座一丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス 2階
https://kimito.bitfan.id/
infokimito@gmail.com
080-5077-4004


◼️森めぐみプロフィール◼️
1973年新潟県生まれ
早稲田大学第一文学部哲学科社会学専修卒
(研究テーマ「日本の自殺」)
大学受験予備校講師、社長秘書を経てその後、幼い娘と母子生活支援施設4年を経験、現在16歳の娘と共にNPO活動をする。

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